海へと続く道に潮風がまよいこんで
誰もが胸おどる幻を見る
記憶の中に全部 刻んで残すには
あまりに短すぎる夢の季節さ
はかない時の囁きに急かされるまま心に火をつけろ
高く照りつける太陽を恋人たちは
わがままにかき集めて愛をただ急ぐ 足早に
空の青さのせいにして交わす くちづけ
甘さに酔えるのはきっと今のうちだけ 目が覚めるまで
真夏に通りすがる情事を味わうなら
キレイにすくって試さなきゃいけない
零して落ちた想い いつまでも痕になって
心に染み付いて悲しくなるから
はじける波のかけらみたいに情熱は 刹那に光放つ
灼熱に燃える砂浜を恋人たちは
満ち潮に操られて駆け抜けてゆく 足早に
焼けた素肌を重ねて交わす くちづけ
溶けてなくなってゆくよ待ってるだけじゃ
防波堤の上 吹き抜ける季節は
声も届かずに ただ無駄に遠く沖へと飛ばされてゆく
風は黙り込んだまま辿り着く場所を
誰に語ることもなくそよぎ続ける
そして今 空の青さに騙されて交わす くちづけ
漂っているうちなら まだ間に合うはずさ
灼熱に揺らぐ夕日の砂浜に恋人たちは
夏の名残を悟って 結ぶ手を解き
夕凪に吹かれ抱きあう人と見た夢の甘さも
秋になれば何もかも忘れてしまうから